友人のバガミミ氏の結婚話が着々と進んでいる。皮肉でも何でもなく、非常に喜ばしい。
ボクはすでに結婚しているので、結婚する前と結婚した後の両方の生活を知っているからこそ言えるのだが、結婚は明らかにプラスがマイナスを上回る。
例えば金銭的なことだけを考えても税制は明らかに未婚より既婚に有利に出来ているし、規模の経済が働くため、一人より多数で暮らす方が一人当たりの生活費は下がる。
また心理的側面からしても、結婚していると単純計算で親戚が倍になるため、自分に対する抑制が効くようになる。これは非常によいことである。
さらに、ボクの経験上、結婚するまでは人生のかなり多くの比重を女性にモテるための行為に当ててしまうが、結婚するとまるで人が変わったようにそういう気がなくなる。
これは良い恰好をしているとかいうことではなく、本当にこれまではなんだったのだというぐらいモテたいという気がなくなるのだ。
確かにモテたいという本能は重要であるが、人間にはそれ以外にも力を入れるべきことがある。
例えば、自分の余力(あくまで余力でありまずは自分)を使って身近な人を助けることが出来たら、自分の死期が近づいた時に自分の人生を振り返った時、自分のためだけに生きた時よりも多くの達成感を得られるのではないかと思うのだ。
なぜなら死によって自意識が消えるとき、唯一無二の自己は他者と同列になる。死なないはず(理屈では自分は死ぬと知っていても他人とは違う自分自身の死へのリアリティは実際に死にかけ状態にならないとわからない)の外ならぬ自分が他者同じように死ぬというリアリティを感じ他者とと同列・同価値となった時、他者を一人助けることは自分を二人分助けることと同じなのだ。
この感覚をわかってもらうためにボクの友人達には早めに結婚してほしい。
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