[ カテゴリー » 読んだ本 ]

『自己喪失の体験』

執筆当時、おばさんと呼ばれる年齢ぐらいだろうと予想されるキリスト教徒のアメリカ人の女性が、瞑想によって自分が体験した心理状態について記載したもの。この人によれば、瞑想による段階として1神様と自分が一緒になった感覚2自己が消失し無になった感覚3自分とそれ以外などの相対的感覚がなくなり、すべてが一つであるとの実感を得るという順番があるらしい。この本の解説にも書かれているが、この人はキリスト教徒ながら、仏教の禅等やヨガなどの瞑想で到達する感覚を味わったのかもしれない。特に自己が消失すると、意識と感情との関連性が切り離されると自己が消失するというのはまさに仏教の十二縁起を言い換えたらこうなるだろうという感じ。ボクは昔自転車で旅行していて山で遭難した時、一度だけ自分は自分の意思(理性)で動いているのではなく、何か他の力、ボクがそのときは無意識だろうと思ったのだが、それが自分を動かしていると実感したことがある。なにせエネルギーが勝手にわいてきて、勝手に体が動いた。あの感じを文字で表現するのはなんとも難しいのだが、得体の知れない生命力のようなものが体の中からわいてきたといえば一番近い。力が集まってくるというか。しかし、そのような感覚があったからといって、実際に体のどこかに秘められたエネルギーがあることの証明にはならないのではないかと思う。体験してしまうと、自分の感覚的にはそのようなエネルギーがあるのではないかと強く実感してしまい信じ込んでしまうのだが、実感したからといってそれが事実存在するとは限らない。例えば脳内ホルモンの影響によりエネルギーで体の底からわきあがってきたという感覚が感じられたからといって、実際にわいてきているわけではないだろうし、ボクに起こったことも実感からは到底脳内だけのものではないと思ってしまうのだが、しかし実際には脳内のみで起こったことではないかと思う。瞑想などは体験してみないとわからないし、体験すれば言葉には表現できないが悟るということがよく言われる。例えばヨガのアートマンとブラフマンの合一など。しかし、体験したからといって、それが自分の脳内のみで起こる現象ではないとなぜいえようか。体験したことはどうしても実際にあると信じてしまいやすい。カルトなどに引っかかるのは多くの場合、不思議体験をさせられることによって、その不思議体験を解釈する教義が正しいもの・真実のものだと勘違いしてしまうことから起こる。不思議な体験ができるのと、その解釈が事実かどうかは別問題。これは重要だと思う。

— posted by ボク at 02:46 pm  

『知的ストレッチ入門』

『知的ストレッチ入門』を読んだ。毎月、ものすごい量の原稿を書いているらしい著者が、その仕事をこなすためのツール(机や本棚など)の紹介とどのように文章の嘘を見破るか等を記載。ボクが注目したのは

マニュアル化する能力(本書p128引用)

である。友人のI君などは知っていると思うが、実はボクはマニュアルを作るのが好きで、誰に見せるわけでもないが、いろんなマニュアルを密かに作っている。それは文字にしているものであったり、ボクの脳内にのみ保存されているものであったりもする。マニュアルが完成した、と思ったら急速にその問題に対して興味を失ってしまうため、実際には改善点があるのにそれを探す努力を忘れてしまうことがある。このあたりがなかなかボクが突き抜けられないひとつの壁となっているのかもしれませんな。

— posted by ボク at 09:39 pm  

『養生訓に学ぶ』

『養生訓に学ぶ』を読んだ。江戸時代に長生きした人、貝原益軒が養生するための具体的方法論を書いた養生訓を適宜引用しながら、その思想と養生法について解説。特にメンタルヘルスとして養生訓を解釈しているところが多いように思われる。また気や導引についても詳しい。人体全体を気の流れとして考えるのはボクには理解しやすい。いや、ボクも現代人だから心臓や肝臓、脳などの臓器があるってことなどは当然知っているんだけど、ちょっと前まではばらばらに機能しているんじゃないかと思われていたこれら臓器も、詳しく調べてみたらかなり相互に影響を与えあっているのがだんだんわかってきたようで、例えば歯周病が糖尿病に影響を与えていたりするらしいなんてことがわかってくると、昔の人は離れた場所に存在する臓器の相互影響をモデルとして気の流れや陰陽五行説で表現したんじゃないかなと思う。もちろん詳しく顕微鏡的に調べたのではなく、あくまで体感として。気などの考えを馬鹿にする人は結構いるけれども、実際に気というものがあろうが無かろうが、養生という目的の為に気という概念を使うことによってモデル化して解釈することには意味があると思う。例えば、経済学の考え方なんて、現実の社会には無限の要素があるのにそれから特定要素を抽出してモデル化しているものの最たるものであるが、このモデル化には意味がないという人はあまりいない。例えば合理的経済人なんて実際にはいるわけないのだが、それでもいることにして立派に役立っている。それと同じように考えられるんじゃないかと思う。ただ、だからといってこの気の考え方なんかを拡大解釈してしまうと、現代医学で早期発見すればさくっと治った病気も気に頼って手遅れになってしまうことがあるので、やっぱり病気かなと思ったら即病院で調べてもらうというのは必要だとは思うけどね。この点がこの本と考え方が違うところである。しかし、養生という考え方は非常によい。ボクもこれから養生しよう。

— posted by ボク at 02:22 pm  

『数学力これだけできれば人生リッチ!』

友人のI君のアンケートバイト事件といえば、もはや彼を知るものの間では神話と化しているほどのすばらしいネタである。大まかに言えば彼がアンケート一件あたりの報酬の多さに目がくらんで、アンケートを一件書いてもらうことに費やす時間一軒一軒家を訪問してその住人がアンケートを書いてくれる確率そのアンケートを書いてくれる住民全体の数(母集団)交通費(データを集める地域と彼が住む家との距離はかなりある)そしてそれと同程度の時間を他の普通のバイトで費やしたら彼の目標金額を稼ぐまでどれぐらいの時間でできるかをすべて無視して、いや、考えもせずに始めたアンケート収集バイト事件であるが、ボクが以前計算したところによると、彼の目標金額である10万円を稼ぐためには、確かなぜかアンケートを書いてくれる人が長蛇の列を作って全く寝ないで24時間働き通しで二ヶ月以上かかったように思う。さらにいえば、住民総数とその住民数の中から書いてくれる割合を求めるならば元々アンケートを規定総数集めること自体に無理がある。その計算についてI君に説明したときのI君の衝撃、いや憔悴した顔は忘れられない。なにせみんなアンケートかいてくれないのにひたすら家々を回っていたために疲労していたのである。結局I君はそのバイトを辞めたのだが、彼によるとその後その会社の人が言ったとされることでは、会社の人は2.3日で目標数を集めたという。そしてその方法は駅前で待って書いてもらった、ということであった。しかし、これは明らかに嘘であり、そもそもあの過疎化し基本的に自動車社会で列車を利用しない地域で駅を利用する住民総数自体がそんなに存在するわけがない。その少ない数からさらに書いてくれる人の割合を求めた場合、結論としてその会社の人はどう考えてもアンケートを自分で記入しているとしか思えない。この人は多分現地に行ったことさえないので、大都市の駅前の感覚で嘘の話を捏造したのだろう。一回、あの駅をみにいってみろと。いるのは通学の高校生が少数いるだけだ(高校生はこのアンケートには参加できない制限がある)。さて、ちょっと計算してみれば明らかに他のバイトをした方が得なのにI君がこのバイトに人生の貴重な時間を費やしてしまったのは数学、いや算数によって事前に上記のことを計算しなかったからである。ここで勘違いしていただきたくないのは、I君は決して四則計算ができないわけではない。そろばんとかやってたみたいだからむしろ単なる計算自体は普通の人より早い(しかし、最近では割り算がギリギリという説も浮上しているが、まあできると信じたい)。ボクより早いんじゃないかな。計算自体はできる。計算はできるのだが、式を立てるということをしない。つまり実生活においてその四則計算によって予測を立てるということをしない。どうも彼は計算そのものに熱中しすぎて式を立てることを無視してしまう傾向にあるようだ。彼はいわば電卓のような存在であり、計算はできるのだがある問題を数式に置き換えるということをしない。そんな彼の為にあるような本がこの『数学力、これだけできれば人生リッチ!』である。この本は実際に起こりうる人生上の問題をいかに数式を作って事前予測するか、について書かれたものである。こう説明するとなんとも難しい内容のように思われるかもしれないが、実際には保険に入るべきかどうかのを考える前に計算すべき期待値の問題など簡単なものばかりである。いやほんまに読んだ方が良いよ。

— posted by ボク at 12:06 am  

『だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法』

先日読んだ『脳はなにかと言い訳する』の流れで同じ著者である池谷裕二さんの著書を何冊か読んでいる。主に記憶力を高めるための方法を書いた本なのだが、復習するタイミングについての記載が『頭がよくなる本』とちょっと違う。なぜこのタイミングになったのか根拠が知りたいところだ。どちらがより記憶力を向上させるのか、誰かで実験しなければ・・・

— posted by ボク at 07:46 pm  

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